サプリと運動

一度すり減ってしまった関節軟骨が修復される難しさは前述の通りですが、グルコサミンやコンドロイチンは膝の軟骨の材料になる成分で、膝の痛みに対する有効性は医学的に多くの研究で証明されています。

 

減ってしまった軟骨の再生を促進させる働きがあり、病院で処方される鎮痛剤(ロキソニン、ボルタレン)などと比べ、胃腸障害などの副作用がほとんどなく、より自然に近い治療といえます。

 

心配するような重い副作用は全くありません。胃腸障害・下痢など、おなかにあわないことや、発心など軽いアレルギー症状はときにあります。グルコサミンはエビ・カニにアレルギーの人は気をつけてください。市場に出回っているサプリメントの選び方は、1錠あたりの含有量がもっとも多いことが重要です。

 

膝痛の緩和としましては、ヒアルロン酸を注射で関節内に入れるという方法もあるようです。(当然、病院で医師に相談した後にですが)ヒアルロン酸は、納豆のネバネバのような物質で、自動車のオイルやグリースのような働きをして、 関節面が接触しないように押し広げてくれます。

 

他にも、大腿四頭筋を鍛えることで膝の痛みを改善することができるようです。しかし膝痛では激しい運動は出来ませんので、膝に負担をかけないように効率よく筋力アップする方法として、「座ったままの膝伸ばし」が効果的です。これは、膝を伸ばすことで膝関節の軟骨を増やす方法ですが、一般的には薬を使って軟骨を増やす方法と比較しても、膝伸ばしは軟骨が増えたという結果もあるようです。