軟骨とは

軟骨は、コラーゲン(繊維組織)・水・プロテオグリカンで出来ている保護組織です。関節は軟骨どうしが向き合っていて動きますが、この軟骨の間に関節液が入ることにより、摩擦のない状態で動く事が可能になります。

 

また、これにより軟骨はすり切れないようになっています。軟骨の第一の役割は、なんといっても骨が受ける衝撃を吸収することです。関節を曲げ伸ばしする時に起こる、骨と骨の摩擦を防ぐ働きもあります。

 

膝にかかる重さは、
●平坦なところを歩くだけでも体重の2~3倍
●階段の昇り降りで体重の3~4倍
●ジャンプをすると体重の5倍以上になる
といわれています。

 

膝に負担の掛かる運動や仕事を続けることで膝にかかる負担は大きくなり、より軟骨が変性したり、膝障害をおこすリスクが高まります。

 

年を重ねればおのずと軟骨は減ります。そして「変形性膝関節症」による膝痛を引き起こすことになります。体の組織が壊れた場合、出血した部分を血管を通じて送られた成分で組織を再生します。ところが、軟骨には血管が無いので治りにくいのです。

 

サッカーや野球・柔道などのスポーツの他、交通事故によってヒザの関節にある軟骨の一部を失ったためうまく歩けなくなる人は年間2000人以上いるとの試算もあります。